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この漫画が深い!「誰でもないところからの眺め」ネタバレおすすめ

人間を考えさせるマンガ

ぼのぼの」でおなじみの、いがらしみきお先生の漫画「誰でもないところからの眺め」を読みました。

人の在り方について考えさせられる作品です。

揺れているのは何か?

舞台は2014年の宮城県
人々は小さな「揺れ」の気配を感じながら生活している。
それは余震とも震えともつかない、かすかだけど確実なゆらぎ。

認知症の老人が介護してくれる家族に対して「なんでこんなところにいる」「なぜ逃げないのか」と問いかける。

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[誰でもないところからの眺め]

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[誰でもないところからの眺め]

揺れているのは大地か人の心か、それとも世の中か。
老人や幼い少女たちは、しきりに「揺れてる」「逃げよう」と訴える。

言葉を失っていく人々

「揺れ」を感じとった人たちに少しずつ異変が起きはじめる。
言葉を忘れ、何かを失っていく人々。

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[誰でもないところからの眺め]

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[誰でもないところからの眺め]

自分でなくなるとはどんな感じか。
自分であるとはどういうことなのか。

どこへ行くの?

異変に見舞われた人は「光」が見えると口を揃える。
そして「光」に導かれ、どこかへ移動しはじめる。

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[誰でもないところからの眺め]

何に従いどこへ向かうのか。
彼らを導く「光」とは?

これはホラーではない

私がこの漫画を読んだのは、先日の徳島新聞でこの記事を見たことがきっかけでした。
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「被災地から離れた人がいる。私は離れなかった。(中略)
本当はあのとき逃げていた方が、人間として正しかったんじゃないか。」
「言葉のない世界で彼らは何を見るのか。(中略)
それを考えることは"逃げられなかった"私にとって、希望なのです」

災害にかぎらず、何かあると「すぐに逃げればいい」という人がいます。
それに対して「そんなに簡単なものじゃない」「逃げられる人はいいね」という人もいます。
私はどちらの気持ちもなんとなく分かるので、はっきりとした立ち位置からの意見はいえません。

ただ、多数派の社会通念にどこまで合わせるのか、動物としての人間的な本能の声にどこまで従うのか。
その線引きは誰かが決めてくれるものではなく、こればっかりは自分で決めるしかないと思います。


描かれている舞台は震災後ですが、テーマはもっと別の意外なものです。
あとがきでハッキリ書かれていますので、ぜひ漫画を読んでじっくり感じてみてください。