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ミラクルニキ☆攻略ブログ

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映画「マネー・ショート(原題The Big Short)」見てきました【ネタばれあり】

サブプライムローン問題とは何だったのか?

映画「マネー・ショート」を見てきました。
2008年にアメリカで起きたサブプライムローン問題をややコメディタッチに描いた作品です。

サブプライムローン問題とはリーマン・ショックなどの世界的金融危機を引き起こすキッカケとなった事件。
この映画ではサブプライムローン問題の前後が描かれていて「なんでこんなことになったのか」がよく分かるお話でした。

以下ネタバレありです。

サブプライムローン問題が起きた原因を一言でいうと「アメリカがダメリカだったから」。

サブプライムローンとは「優良(プライム)ではない」人向けの住宅ローン商品。
普通は審査に通らないような信用が低い人でも、実質無審査で利用することができました。
映画では嘘かホントか、犬の名義でローンが組まれていたというシーンも。

サブプライムローンは利用者の返済能力が低いため金利が高く、ローン会社にとってリスクの高い債券です。
ローン会社はサブプライムローンの債券を投資銀行に売ることでリスクを避けました。
債券を買った投資銀行は、これを別の優良債券とまぜて新商品として売り出す方法を思いつきました。

池上彰の番組で「投資銀行がいろんな債券や株をセットにして、中身が分からない証券にして売った」と解説されていましたが、なんで中身を確認しないで買うの?と不思議に思っていました。

その理由の一つは、格付け会社が「この証券は優良だよ!」となかば確信犯的に格付けをしていたから。
それでみんな「へーそうなんだー」と安心してその証券を買ってしまったのです。


映画の主人公マイケルは、住宅ローンがバブル状態で危機が迫っていることに気が付きます。
そこでCDSという保険のような商品を作らせて、それに投資します。
その保険の内容は「セット証券の価値が下がったら保険金が下りるよ」というもの。
マイケルは大流行中のセット証券がダメになるほうに賭けたのです。
金融機関もセット証券がダメになるわけがないと思っていますから、マイケルが多額の保険料を払うと聞いて「こいつアホや~」と喜んでCDSを売ってくれました。

その後マイケルの予想どおり、住宅ローンバブルがはじけます。
当然それを混ぜたセット証券もダメになるに決まっているはずが、格付け会社はセット証券の格付けを下げようとしません。
マイケルは金融システムそのものが腐っていることに気づきます。

このままでは多額の保険料だけを支払い続けることになる。
焦るマイケルですが、すぐにすべてが露見しました。
アメリカの経済は大混乱し、リーマンブラザーズは倒産してしまいます。
そしてマイケルは多額の保険金を手に入れたのでした。

けっきょく損をしたのは家を取り上げられたサブプライムローン利用者や、セット証券を買った投資家たちです。
しかしそれを仕掛けた銀行からは1人の逮捕者が出たのみで、けっきょく国民の税金で金融機関を救済することになりました。

いつか移住するのもいいなと憧れていましたけど、アメリカには住みたくないなと思いました。
(日本でも年金などで同じようなことが起きてるそうですが)

映画として面白い

監督はもともとコメディっぽい映画を撮っていた人らしく、随所にちょっとブラックなジョークが散りばめられています。
裸のオネーチャンが金融用語を解説したり、シェフがシチューに例えてセット証券の説明をしたり。
登場人物がとつぜんカメラ目線になって「これは虚構だ」と言うなど、見ている人をびっくりさせるような演出で飽きずに見ることができました。

小難しい話のはずですが、なんか分かったような気になる楽しい映画でした。
ちょっと興味があるなら見たほうがいいと思います。おすすめです。

「世紀の空売り」みたいな宣伝文句でしたけど、じっさいこの映画で空売りは行われてないですよね。
何かの価値が大きく下がりそうなときに、下がるほうに賭けて売買するという意味では似てますけど。